藤井聡太を「棋聖」に導いた
『陽4年』のバイオリズム
藤井棋聖のナインコードは「湖の七赤」。
今年の「湖の七赤」のバイオリズムは『陽4年』となり、何でも物事がうまくいき、運気が9年に一度の最高潮になる年です(2034年までの幸運バイオリズムは本書参照)。
強力なエネルギーをまとい、不屈の精神であふれかえっているのです。
これまで積み上げてきたものが次々と花開き、一気に機運が盛り上がります。
結果、どうでしょうか。
史上最年少17歳で棋聖となり、棋士として素晴らしい地位にのぼりつめました。
実は、彼が2020年に何かしらの大きな偉業を果たしてくれると、バイオリズムの学問から読み解くとわかっていました。
なぜなら、彼は3年前の2017年。最年少かつ、30年ぶりの記録更新で前人未到の29連勝を果たしました。
そのとき、彼のバイオリズムは「陽1年」でした。
陽1年といえば、まさに春の訪れで、これまでくすぶっていた才能が花開くときです。
そのタイミングで、29連勝という記録を打ち立てて話題になったとき、彼が「陽4年」の絶好機に入ったときにはもっと大きなことをしてくれると確信していました。
そして、彼を棋聖にした「神の一手」ともされる、棋聖選の第2局。42手目「5四金」の一手です。
AIでも最善手を出さず、プロでも考えられない、ある意味、非常識の一手。
しかし、その一手が決め手で勝利を収めたのです。
藤井棋聖はなぜ、あんな一手をさせたのか?
それは、あくまでナインコード的な視点で見ていますが、彼が今年入っている『五黄の部屋』の特性からでしょう(各部屋については本書参照)。
五黄の部屋に入っている人にとってのテーマは『破壊と創造』です。
「これまでの古き一手を捨て、新しき一手を生む」
そんな気質を持っています。
まさに、藤井棋聖の「5四金」もそう。
守りの要の金を、あえて攻めに使う。
斬新すぎるその一手は、まさに『破壊と創造』でした。
プロ棋士の宮越四段も「今までの人が通った道ではなく、新しい道を切り開くかんじ。令和という新しい時代に新感覚の天才が出て来た」(出所:福井新聞)と言っていたそうですが、まさに五黄の波動を受けた一手だと私も思っていました。