自転車は運転免許が不要とはいえ、れっきとした「軽車両」の扱いで、道路交通法に違反すれば当然、摘発の対象になる。今回の事件も警察が「極めて危険な行為」と判断し、厳しく対応する必要性を認めたと推測される。

 しかし、法案を起草した警察官僚も、自転車にあおり運転を適用するとは思っていなかったのではないだろうか。

 筆者が確認した限り、あおり運転での逮捕者は8月18日、大分県警による派遣社員の男(47)が最初。次いで9月29日の神奈川県警、3例目が10月5日の静岡県警と続き、4例目が成島容疑者とみられる。

 ほかにあおり運転で立件されたケースは10件前後あるが、いずれも書類送検で、逮捕状執行を裁判所が認めたというのは、いかに悪質と判断したか想像に難くない。

 今回の暴行とあおり運転は容疑の段階で、いずれも起訴されたわけではない。しかし、両容疑とも不起訴になる要素は考えられず、一括して起訴されるとみられる。

 そして、有罪判決となれば前回の事件についての執行猶予が取り消されるのは間違いなく、負傷者がいないにもかかわらず長期の懲役となる可能性もある。

 今後、刑事上の手続きは粛々と進むとみられるが、桶川市と上尾市のドライバーは「成島容疑者が留置所、刑務所にいる間は、安心して車を運転できる」と安堵しているのではないだろうか。