ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、1928の大統領選挙でハーバート・フーバー氏を支持して以降は、どの大統領候補に対しても支持を表明していない。今年もその姿勢を変えるつもりはない。しかしわれわれは4年ごとに、各候補者が持つリスクと可能性について概要を示そうと努めてきた。手始めとして本稿は、大統領候補としてのジョー・バイデン氏の矛盾に満ちた姿勢について記すことにする。前副大統領のバイデン氏は、破壊的なドナルド・トランプ氏の政権の後を受け、国民の一体感を取り戻し、新型コロナウイルス感染症を抑え込むことができる、安心感を与える穏健派、優れた人格の人物として、選挙戦に臨んでいる。だがその一方でバイデン氏は、これまでの何十年間かで最も左寄りの政策目標を掲げている候補でもある。
【社説】バイデン氏が抱える矛盾
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