パソコンやスマートフォンの見すぎによる眼精疲労、コンタクトや暖房による乾燥で起こるドライアイ、春以外もなかなか侮れない花粉症など、秋~冬にかけての目のトラブルは意外と多い。目に関する悩みを解決するには“目薬”の出番だが、市販の目薬はやたらに種類が多く、どれが良いのか悩んでしまう。二本松眼科病院の眼科医・平松類氏に、正しい目薬の選び方、差し方を聞いた。(清談社 ますだポム子)
パッケージで選ぶ際の
2つのポイント
眼科医の平松類氏いわく、パッケージのうたい文句で目薬を選ぶ場合、注意してほしいポイントが2点あるという。
「1つ目は、防腐剤を使用していないことです。長期間使い続けると防腐剤が目を傷付ける恐れがあります。そのため、防腐剤フリーの目薬のほうが安心し使用できるでしょう。パッケージに『コンタクトの上から使える』と書いてあれば、防腐剤は入っていないはずです」(平松氏、以下同)
コンタクトを着用していても使えるような目薬は「人工涙液」といい、乾き目に最適だ。さらに、コンタクトレンズ装着時の不快感なども和らげる効果がある。
「2つ目は、1つの症状のみに特化した目薬であることです。『疲れ目&乾き目』など、相互関係がある症状の場合はまだよいですが、もっとも危険なのが『充血』にも効果があると書いてある目薬。とくにアレルギーの薬は『目のかゆみ&充血』とうたうものが多いですが、かゆみにはかゆみのみ、充血には充血のみに対応した目薬を使うほうがいいでしょう」