今年8月までスタジアムや劇場、映画館などのイベントの中止、延期が続き、涙をのんだ人もいることだろう。その後、イベント開催者たちもゆっくりと新型コロナウイルスの感染防止の体制に慣れつつあり、徐々に大型施設の入場規制も緩和され始めた。宝塚やディズニーなど、人数制限や消毒をはじめさまざまなウイルス対策をした上で、大きな施設でイベントを再開し始めたところもある。その中で、あえてオンラインでの「ゴジラ・フェス」を開催した東宝を取材した。(清談社 武馬怜子)
9時間にわたり
オンラインで生放送
11月3日、第4回を迎える「ゴジラ・フェス オンライン2020」が開催された。今年はコロナの影響を鑑み、スタジオから生放送を行い、視聴者はそれぞれ好きな場所で見る形となった。
イベントはおよそ9時間にわたって開かれ、「東宝スタジオツアー」「ゴジばん」(怪獣人形劇)など、プログラムもバラエティに富んでいた。たとえば、淡路島公園にあるアニメパーク「ニジゲンノモリ」に設置された実物大ゴジラのアトラクション「ゴジラ迎撃作戦」の製作秘話紹介では、ゴジラの肌色、口内の湿った感じ、歯の形その他、細部に徹底的にこだわり抜いて、何度も本体の色を塗り直したり、どこから見てもゴジラに見られているようにする技術が映像で紹介された。