マッチの場合はご本人が認めるまで、「そんな疑惑などない」というくらいの勢いでスルーしていた。「文春を鵜呑みにしたら、デマを流すことになるかもしれないので、しっかりと裏取りができるまで、やめておきました」ということだが、ではなぜ「流出LINE」に関しては、4ヵ月スルーせずに文春を鵜呑みにして即座に取り上げたのか。まったくもってスッキリしない。

「いや、流出LINEを紹介するときには、スタジオでちゃんとこれが本物かどうかはわからないと断りを入れていた」というワイドショー側の反論もあろうが、だったらなぜマッチの5年不倫では同じことをしないのか。「こんな感じで文春が報じて、大騒ぎになっていますよ」ということを紹介して、「でも、まだジャニーズ事務所もご本人も認めてないので、本当かどうかはわかりません」と断りを入れればよかったのに、こちらだけ「全スルー」するというのは筋が通らない。

不倫トラブルで持ち込まれる
情報は信憑性が極めて怪しい

 しかも、もっと言ってしまうと、情報の怪しさから言えば、デート現場を撮影されているマッチの不倫よりも「流出LINE」の方がスルーすべきネタである。

 スキャンダル取材の経験がある人間にとっては常識だが、不倫や離婚トラブルの中でリークされてくる情報というのは、まず疑ってかからなくてはいけない。相手の不義や不誠実さが、慰謝料などに直結するため、あることないことをかなり盛った話が持ち込まれるのだ。

 筆者も記者時代、ある国会議員の奥様から、「いかに自分の夫の女癖が悪く、よそで破廉恥なことをしているか」という醜聞を持ち込まれたことがある。しかし、奥様が持ってくる「浮気の証拠」は、揃いも揃って首を傾げるようなものだった。具体的には明かせないが、要するにご自分ででっちあげた感のあるような、胡散臭い内容だったのである。

 後でわかったが、この奥様は離婚裁判を有利に運ぶために、いろいろなメディアに夫のスキャンダルを書かせようとしていたのである。実際、奥様のネタにまる乗りした週刊誌もあった。こういう形で、自分の利益のためにメディアにネタを持ち込むというのは、有名人の不倫や離婚では多々ある。そして、そのネタが必ずしも「事実」ではないこともよくあるのだ。