乳幼児向けの粉ミルクや紙おむつを製造する企業は、新型コロナウイルスの影響で生じかねないもう一つの課題に身構えている。それは新生児のさらなる減少だ。米国や中国の出生率はここ何年も低下の一途をたどっている。そして新たな予想では、コロナのパンデミック(世界的大流行)により、向こう数カ月の間に新生児が何十万人も減る可能性のあることが示された。そうなれば、乳幼児用製品のメーカーにとって深刻な問題を引き起こすとみられる。「パンデミックでわれわれが、とりわけ米国で影響を受けているのは、出生率の低下だ」。粉ミルク「エンファミル」を手掛ける英日用品大手レキット・ベンキーザーのラックスマン・ナラシムハン最高経営責任者(CEO)は先月、投資家との電話会議でこう述べた。同氏は高齢者の健康維持などを目指す栄養食品部門を拡充することで売上高を確保する考えを示した。
ベビー製品業界に悲報、コロナで少子化加速
有料会員限定
あなたにおすすめ