突然の足の痛みで受診すべきは
循環器内科か整形外科か
「あ痛たたた」
日課の散歩中、トモアキさん(仮名・55歳)は突然左の太ももからふくらはぎに締め付けられるような痛みを感じ、しゃがみこんだ。歩けない。(なんだこれ)さすりながら考えていると痛みは消えたため、立ち上がり、歩いてみる。なんともない。だがしばらく歩くと、再び痛み始める兆候を感じ、歩くのが怖くなった。
「まいったな、年のせいかな」
足を引きずるようにしながら休み休み帰宅し、妻に言った。実は1年ほど前から歩くたびに足が重だるくなったり、しびれが起きたりするようになっていた。
トモアキさんはもともと身体を動かすことはあまり好きではない。昨今は在宅ワークが増えたため、一日中ほぼ椅子に腰かけた態勢で過ごしている。妻に追い立てられて始めた朝の散歩時ぐらいしか、身体を動かす機会はない。
「PCとゲームで、指の筋肉は鍛えているんだけど、足の筋力は衰える一方だ。ここんとこ体重も増えてきたから、足にかかる負担も増えているんだろうね」
不安そうに話すと妻が言った。