今年に入り、サラリーマンの住まい選びに変化が生じている。これまで居住先を決める最も重要なポイントは会社へのアクセスの良さだったのに対し、コロナの影響でテレワークが普及したことで、都心から離れた郊外の街の人気が高まっているのだ。注目の郊外の街とその魅力に加え、コロナ渦における住まい選びのポイントを不動産評論家である牧野知弘氏に解説してもらった。(清談社 山田剛志)
郊外の街でも
都心並みの人気
今年9月に発表された「コロナ渦での借りて住みたい街ランキング」(LIFULL HOME’S)で、それまで同種のランキングにおいて不動の1位だった「池袋」を抑えて、「本厚木」が初の首位を獲得。郊外の街でも都心並みの人気を集めているようだ。
まずは、日本のサラリーマンがここ数十年、どのようにして居住先を決めてきたのかを、牧野氏に振り返ってもらった。