「誠実な人」が第1条件

 私が10箇条に込めた意図を一言で言うと、「自分でどんどん成長してくれる人、来たれ!」ということです。

 先ほども触れたように、現時点で完成形のスキル、完成形の能力のある方なら、どんな時代であれ、さっさと成長企業にチャレンジできるし、活躍できます。そういう超S級やA級人材は、今ならコロナ禍でも圧倒的に業績のいいGAFAのような企業や、売り上げ拡大に伴い投資を拡大し人材にも投資する業界や企業、ないしは次世代のユニコーン的成長企業を目指すでしょう。では、まだ完成形としての能力は不十分でも、成長のポテンシャルを自負し、お金よりも、経験と自己成長を大切にしたい人はどこを目指すべきでしょうか。そうした人は組織の煩わしいルールなどが皆無で、自由に躍動したいと考えるでしょう。また、組織そのものが成長途上であり、組織と共に成長できる環境、つまりブロンコスのような環境、「何でもやりたければ何でも首を突っ込める」会社も一つの選択肢だと思います。

 ここで、<Wild Power10箇条>をもう一度見ていただきたい。「スキル」や「経験」についての条件は一つもありません。ブロンコスは、発展途上の組織として、共に成長できる仲間を求めていますから、完成形のスキルや経験は求めません。しかし、実際に現場でこの10箇条を実践するには、自分で考え、自分で実践し、自分で成長しなくてはいけません。過去の実績ではなく、未来に向けて成長できること、変われることが大事なのです。

 では、成長できるかどうかをどこで見極めるのか。それは「仕事への誠実さ」があるかどうかだと私は考えています。価値観も方法論も人それぞれですから、考え方の違いはもちろんあっていいのですが「誠実さ」だけは、一緒に仕事をする上で絶対に譲れない一線です。「協調性など気にせず、面倒くさいことばかり言って、常に物議を醸している池田が誠実さを語るな」と思われたかもしれません。しかし、そう思ったあなたは「誠実さ」の意味を誤解しています。私は、仕事に誠実だからこそ、面倒くさいことを言うのです。誠実=人格者、誠実=みんなとうまくやれるとは一言も言っていません。