米疾病対策センター(CDC)に助言するワクチン専門家パネルは1日、新型コロナウイルスワクチンについて、医療従事者と長期滞在型の高齢者施設の入所者に優先的に接種するよう勧告した。専門家パネルの勧告は、約2100万人の医療従事者と300万人の高齢者施設の入所者が対象となる。連邦当局によると、12月には約4000万回分のワクチン接種が可能になる見込み。利用可能な初期のワクチンは3~4週間間隔で2回接種されるため、最初の数週間で2000万人が接種できる可能性がある。供給量は2021年中に増える見通し。米国の保健規制当局は、今後数週間のうちに、米ファイザーと独ビオンテック、米モデルナが開発した2種類のワクチンの緊急使用許可の是非を決定するとみられる。ワクチンの製造を進めているが、より多くの人々がワクチン接種できるよう十分な量を作るのには数カ月かかるかもしれない。