新型コロナ感染は再拡大中も
日本景気は回復続く
新型コロナウイルスの新規感染者数は足元で増加基調となり、感染の第3波ともいわれる中でも、日本の経済活動は回復が続いている。
企業の生産活動を示す鉱工業生産指数は、2月から5月まで急低下したが、6月から10月まで上昇が続いている。サービス業などの経済活動の動きを表す第3次産業活動指数も同様で、5月にボトムを付けた格好で、9月まで上昇が続いている。
主要品目の生産計画をとりまとめた製造工業生産予測指数は、11月も上昇している(前月比2.7%上昇)。予測指数は最近、実際よりも強めに出ることが多いが、予測指数の誤差を勘案した先行き試算でも上昇が見込まれており(同0.4%上昇)、鉱工業生産は増産が続く可能性が高い。
月次の企業の景況調査であるQUICKやロイターの「短観」によると、生産活動との連動性が高い製造業の業況判断DIは、いずれの調査でも11、12月と上昇が続いている。DIの上昇ペースも速まっており、DIの動きから判断すると、年末にかけて増産が続き、増産ペースが増していくことが考えられる(図1参照)。