感染再拡大の欧米に続いて日本でも新型コロナウイルス感染の第3波が到来している。
新規感染者や重症者の数を考えると、第1波、第2波を上回る感染拡大といえる。医療の状況を考えると感染爆発を起こさせないことが喫緊の課題だ。
これまでコロナ対応では、感染防止を第一に考える専門家と経済を重視する政治家の「2つの考え方」が調整されず対策が迷走するきらいがあった。今回は大丈夫なのか。
初の本格感染シーズンでの拡大
年明け後も続く可能性
新規感染者数の推移を見ると3~5月にかけて発生した春の第1波、7~8月にかけての夏の第2波に続いて、10月以降冬の第3波といえる感染拡大が起こっている(図表1)。
第3波は、すでに第1波、第2波の新規感染者数のピークを超えており、過去最大の感染拡大の様相を呈している。