中部大学経営情報学部教授
1985年日本銀行入行。営業局、考査局をへて信用機構室調査役。2000年より米国野村証券シニア・エグゼクティブ・アドバイザー、日本政策投資銀行シニアエコノミスト、米シンクタンクのアメリカン・エンタープライズ公共政策研究所(AEI)主任研究員なども務める。2012年より中国清華大学高級研究員、東京大学総長室アドバイザー。日本、米国、中国の企業などの顧問や取締役を務める。ジョージ・W・ブッシュ(子)大統領時代から共和党に知己が多く、共和党全国委員会(RNC)大統領選挙アドバイザリーボードメンバー。2020年米大統領選でもトランプ陣営のアドバイザリーボードを務めた。米国務省や米財務省、連邦準備制度理事会(FRB)、トランプ政権の政策や中国の政治経済に詳しい。ニューヨーク大学MBA、ボストン大学犯罪学修士。
本書の見どころ
混迷の大統領選を経て、2021年1月には民主党のバイデン政権がスタートします。世界はこの先、未曾有の大混乱に突入していきます。日本人がこれまで尊んできた平和な世界はもう終わりました。
グローバル経済や民主主義、自由主義など、これまで世界の経済発展と平和をけん引してきたルールが変わったのです。では、新しいルールは何か。
米大統領選挙でトランプ陣営のアドバイザリーボードを務め、共和党と民主党の両陣営に詳しい著者が「米国の中枢の内側」から、新しい世界を支配するルールについて解説します。
本書のポイント
(1)米国と中国、世界をめぐる「なぜ」が、どの本よりも分かりやすく理解できます。
・なぜ、あんな下品な男が大統領だったのか
・なぜ、米国はグローバリゼーションを止めたのか
・なぜ、世界はポピュリズムに転じるのか
・なぜ、米国は中国を目の敵にするのか
・EUから離脱する英国は、愚かなんじゃないか
・一体、いつから世界の主要国は自分勝手になったんだ
リベラル層やリベラル寄りのメディアの情報だけでは分からない、米国の中枢の思考法や意思決定について、トランプ陣営の大統領選挙選アドバイザリーボードの一員でもある著者が、「中の日本人」として分かりやすく解説します。
(2)新しい世界を動かすルールと、その原理原則が、いちはやく理解できます。
・米国VS中国、21世紀の新冷戦、2020年以降の世界を動かす原動力に
・コロナ禍を踏み台に、米国経済はさらに伸びる
・米国の頭脳は旧来のエスタブリッシュメントから「新たなエリート」の手にわたる
・近い未来に朝鮮半島は統一し、そして米国と中国の緩衝地帯になる
・気候変動でアフリカから大量の難民が欧州へわたり、欧州経済はひっ迫
・財政基盤まで統合して、ついにEUは一つの国になる
・日本は「米国隷従」を続け、米国と中国の間を取りもつように
主な目次
第1章 トランプに至る米国の必然
第2章 トランプ政権、絶大なパワーの源泉
第3章 トランプ大統領は愚者か賢者か
第4章 新しい「重商主義」に舵を切った米国
第5章 ついに始まった米中新冷戦
第6章 中国弱体化を仕掛ける米国
第7章 本格的に「一つの国」へ向かうEU
第8章 世界を動かす新しい10のルール