米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は、米ファイザーと独医薬ベンチャー、ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンの承認を勧告した。米国内で初の広範なワクチン配布を提言するもので、FDAが11日にも緊急使用許可を出す可能性がある。諮問委メンバーが投票し、賛成17、反対4、棄権1で承認が勧告された。諮問委は、ファイザーとビオンテックが共同開発したワクチンの安全性や効果について終日公聴会で協議していた。米国では新型コロナによる死者が約29万人に上っている。ファイザーのワクチン研究開発部門責任者カトリン・ヤンセン氏は、諮問委に対し「ワクチン導入は急務だ」と述べた。