コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、11月度のレジャー編だ。
TOHOシネマズが興行収入17.7%増で好調
レジャーの主要3社が発表した11月度の月次業績データ(映画興行収入、既存店売上高、展望デッキ来場者数)は、以下の結果となった。
今回取り上げる3社の中で唯一前年実績を上回ったのは、TOHO シネマズ(東宝)だ。11月度の映画興行収入は、前年同月比117.7%(17.7%増)となった。
一方、残りの2社は前年割れの状況だ。
11月度のラウンドワンの既存店売上は同85.4%(14.6%減)、東京スカイツリー(東武鉄道)に至っては天望デッキ来場者数が、同28%(72.0%減)まで落ちこんだ。