流通業界もついにデフレ状態に入ったか――。堅調だったスーパーの売上高も鈍化し、コンビニ業界の売上高も低迷状態が続いている。堅調だったドラッグストアも一部のチェーンで月次売上高が軟調になってきた。消費者は先行きの不透明感から財布のひもが固くなっており流通は値下げラッシュ。来年は本格的なデフレに移行するのか。その先は流通業界の再編に向かうのか。(流通ジャーナリスト 森山真二)
流通業界で値下げの
ラッシュが始まっている
ご存じであろうか?流通業界は、今年の夏ごろから値下げのラッシュが始まっているのを…。
例えば、イオンリテールが11月4日から本州など約360店で食料品や日用品など最大約700品目の価格を引き下げ。
ファーストリテイリングが展開するカジュアル衣料専門店チェーンの「ジーユー」は、商品によっては最大3割の値下げを実施。
ホームセンターのコーナン商事は3500品目を最大20%の値下げ。
西友は9月から生活必需品765品目を平均5.1%値下げ。