「仮面ライダー」で城めぐりにはまる子も

加藤 テレビの「仮面ライダージオウ」はタイムトラベルの要素があり、戦国時代に行ったりするのですが、この「仮面ライダージオウ」から歴史にハマったお子さんもいます。城めぐりが趣味になったそうです。

本郷 へぇ、面白いですね。

 きっかけは何でもいいんです。僕は子どもたちに歴史好きになってもらいたいので、そういう話を聞くと嬉しいですね。歴史って面白い、楽しいと思ってもらえるように、僕も引き続き頑張ろうと思いました。

加藤 最初は直接歴史に関係がなさそうなことでも、わらしべ長者のように興味をつないでいくと、歴史好きへの道につながっているかもしれません。どんなことでもいいので、子どもが何かに「没頭」できる体験を大切にするということについては、『子育てベスト100』でも強調しているんです。

 今日は本当にどうもありがとうございました。

東大教授が「子どもを歴史好きにする」ために親に勧める2つのこと
加藤紀子(かとう・のりこ)
1973年京都市出まれ。1996年東京大学経済学部卒業。国際電信電話(現KDDI)に入社。その後、渡米。帰国後は中学受験、海外大学進学、国際バカロレア、教育分野を中心に「NewsPicks」「プレジデントFamily」「ReseMom(リセマム)」「ダイヤモンド・オンライン」などさまざまなメディアで旺盛な取材、執筆を続けている。一男一女の母。膨大な資料と取材から「いま一番子どものためになること」をまとめた『子育てベスト100──「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』が15万部を超える大きな話題となっている。

本郷和人(ほんごう・かずと)
東京都出身。東京大学・同大学院で石井進氏・五味文彦氏に師事し日本中世史を学ぶ。大河ドラマ『平清盛』など、ドラマ、アニメ、漫画の時代考証にも携わっている。おもな著書に『新・中世王権論』『日本史のツボ』(ともに文藝春秋)、『戦いの日本史』(KADOKAWA)、『戦国武将の明暗』(新潮社)など。監修を務めた『東大教授が教えるやばい日本史』は子どもから大人まで大きな人気となり、37万部突破のベストセラーとなっている。