求職者に刺さるメッセージの打ち出し方

 こうしてできたストーリーブックをベースにして、「採用市場向けエレベーターピッチ」を用意する。ある程度、名前が通ったスタートアップだったとしても、候補者は事前にあなたの会社を調べてくる。

 だが、自分たちから端的に、求職者に刺さるメッセージを打ち出した方がよい。以下のフォーマットを参考にしていただきたい。

私たちの事業を一言で言うと(   )です。
なぜこの事業をやっているのかと言うと、(   )というミッションのもと、(   )というビジョンを目指しているからです。
(   )が私たちメンバーが大切にしているバリューです。
我々は(   )という独自の強みもありますが、事業を成長させるために(   )という人材がまだまだ不足しており、
興味のある方は是非、応募いただければと思います。

 スタートアップの多くは、投資家向けにピッチは用意周到にするものの、採用候補者向けのメッセージの準備が不足している場合が多い。

 一緒に働くメンバーは、自社にとって最も重要なステークホルダーであることを念頭において、周到な準備をすると良い。

 具体的な採用プロセスの説明をしよう。プロセス全体を図で表すと下図表のようになる。