米ニューヨーク州第一審裁判所は15日、ドナルド・トランプ大統領の一族が運営する複合企業トランプ・オーガニゼーションに対し、同州ウェストチェスター郡に所有する広大な地所「セブン・スプリングス」の関連書類を州司法長官に提出するよう命じた。同長官はトランプ氏とトランプ・オーガニゼーションによる民事詐欺疑惑を調べている。トランプ・オーガニゼーションはセブン・スプリングス関連の書類提出を拒んできた。ニューヨーク州司法長官室は、トランプ氏と同社が融資獲得や税務面で有利になるよう資産価値を水増しして報告した疑いを調べている。州司法長官室の弁護士らは、セブン・スプリングスでは、保全地役権の評価のほか、土地の保全と引き換えに税制上の優遇措置を受ける同意に関して調査が進められていると述べた。