一流ビジネスパーソンは
どんなときに転職を決意しているのか
高度なスキルや能力を発揮して企業の成長に貢献し、高い収入を得ている一流ビジネスパーソンはどのようなタイミングで転職を決断し、キャリアアップを実現しているのか。あるいは転職先をどのような視点で選んでいるのか。そんな質問を受けることがあります。成長意欲の高い人には気になるところでしょう。
一流ビジネスパーソンの転職の決断には、さまざまなパターンがあります。一つは、自分の得意な成長フェーズが終わったら転職を考えるというパターン。たとえばまだ世の中にない商品やサービスをつくる、あるいは新しい事業を立ち上げるといった、いわゆる「0→1(ゼロ・イチ)」で高い能力を発揮するという人は、今の仕事でゼロ・イチのフェーズが終わり次の段階に入ると、仕事が面白くなくなり転職を考え始めたりします。
もちろんこれはゼロ・イチに限らず、芽が出たサービスや事業をさらに拡大していく「1→10(イチ・ジュウ)」など、他のフェーズが得意な人でも同様です。
新卒の人なら環境の変化に合わせ自分自身も変容していくことが多いですが、中途の場合は自分の好みや強みが確立された人が多く、その領域のほうが仕事は面白く夢中になれるので、自分の得意なフェーズにある企業に移っていくわけです。