「この人といると、面白いな」
「この人は、話を聞いてくれるのがうまいな」

 と思われる人はみな、多かれ少なかれ、“反射”のテクニックを使っているものである。本人は、知ってか知らずか、相手のセリフをうまく反射させて、会話をどんどん盛り上げていくのだ。

反射のテクニックは
やってみると意外と簡単

 ちなみにカウンセラーやセラピストも、患者の話を聞くときには、「反射」を使うようにというトレーニングを受けている。私も、学生時代にはカウンセラー志望だったので、反射を使いながら相手と話をすることを練習した記憶がある。

 反射のテクニックは、難しそうにみえて、実際にやってみると、とても簡単である。

 なにしろ、相手のセリフに含まれているキーワードとなる単語を抜き出して、それを返してあげればいいだけだからだ。

「まったく不況のせいで、注文が減っちゃって困るよ」
「注文、減っちゃったの?」
「ああ、去年の4割減だぜ。もう頭が痛いよ」
「4割減? そりゃ頭の痛いことだなぁ」

 普段の友だちとの会話でも、このように反射を使った会話を心がけると、のみ込みの早い人であれば、すぐに反射の語法を身につけることができる。そしていったんこの語法が身につくと、後は自然に出てくるようになる。

 別にそれほど難しい語法でもないので、ぜひ身につけておこう。

 何事も訓練が大切であり、最初のうちはうまくできないかもしれないが、慣れてくると自分でも気づかずに反射ができるようになる。その段階まで訓練しておくのがベストだ。