リモートワークやオンライン会議でのやりとりが浸透してきました。便利な一方で、不安と不満を抱え、成果につながっていないビジネスパーソンが多くいます。対面では相手の空気感や表情、抑揚といった非言語情報を感じ取りながら会話ができますが、声と画面だけではそれもかないません。そこで、誰でも自宅で簡単にできる「ビジネス発声法」をお伝えしていきます!
話す機会が大幅に減って、声は老化の一途。
相手の声の聞き取りにくさで二重苦に
リモートワークになり、人との接触が8割減ると何が起こるのか!?
それは普段当たり前にやっていた、対面で話すことが8割減るということです。
会議やプレゼンをする機会が多かった方や、人と話すことがメインの営業や販売の職種の方は、話す時間が普段の半分以上に減っていると感じています。
ビジネスパーソンのなかには、人と会う機会が減り、話す機会が減り、会話量が激減したと痛感する方も多いはずです。
最近では、職場がオンラインメインでの打ち合わせや商談が増えたことで、「声や話し方で困っている」という問い合わせが多いです。オンラインならではの悩みが増えていることを実感しています。
・全体会議で話している部長の声が聞き取りにくい
・何度も聞き返すと失礼なので、「もう一度話してください」とは言いにくい
・早口で話す同僚がいて、何を言っているのかわからない
・オンラインになってから、喋りにくい
・話しかけた相手が沈黙。不思議な間が生まれ、不安になる
・自分の滑舌の悪さを感じる
・ちょっと話しただけなのに、話していると喉が痛くなる
オンライン化、リモートワークになったからこそ、新たな声の問題が生じているのです。皆さんのなかでもリモートワークになってから「声が出しにくい」「話しにくい」「滑舌が悪くなった」と感じる方は多いのではないでしょうか。
ボイストレーナーとして、オンラインこそ、
【声を意識して出すこと】
【コントロールして話すこと】
が、重要になっていると痛感しています。
そもそも、「人と会わない」「話さない」ことで、声がどんどん出しにくくなります。なぜなら、話すことは「息を吐く」ことだからです。
息を吐く量が減ると、「声が出にくい」「聞き返される」「滑舌が悪くなる」、さらに、身体の代謝も悪くなっているのです。
さらに、声を出さないと、声の老化につながります。声は体の筋肉と同じで鍛えなければ衰えます。
体を動かす機会が減ったから自宅で筋トレをするのと同じように、話す機会が減ったからこそ、自宅でちょっとした声のトレーニングをすることで、ビジネスを上手に回していけるのです。