メインの客層であるビジネスマンの要望に応えることを徹底し、その満足を追求して導き出したのが、新都市型ホテルの要素です。まず、部屋は歩き回らずにすべての用が足せる「コンパクトさ」が有効。ベッドは、安心して熟睡できるベッドを追求し、寝心地にこだわって独自に開発したアパオリジナル商品である「クラウドフィット」「エアーリラックス」というベッドと安眠枕を導入しました。

 また、個室での娯楽を重視し、最近ならミラーリングなど最新の機能を備えた大型液晶薄型テレビを設置、ベッドの上でくつろぎながら大画面での映画鑑賞やスポーツ中継を楽しめるようにしています。

 入浴については、一定以上の部屋数のあるホテルには、「手足を伸ばしてくつろげて、心身ともに疲れがとれる」と好評の大浴場、露天風呂を完備。また、部屋に備え付けの浴槽は、独自の設計で卵型のユニットバスを採用しています。これによりゆったり感を維持しつつも湯量を20%カット。そのほか、節水シャワーや全館LED電球で節電するなど環境面での配慮を徹底。その結果、アパホテルの客室での炭酸ガス排出量は、通常の都市ホテルの3分の1になりました。

 こうした「高品質」「高機能」「環境対応型」は、よい相互作用を生む例もたくさんあります。たとえば、歯ブラシなどの使い捨てのアメニティもハイグレードなものを採用しているため、持ち帰るお客様が続出、廃棄コストも削減され、エコにもつながりました。まさしく、「利は元にあり」。高級品を仕入れるので、値段はそれなりにかかりますが、それ以上のリターンがあるのです。

 さらに、お客様の「時間」を無駄にしないこともこだわった点です。会員制の導入によりチェックインの際の記帳が不要となり、さらには従来のホテルでは時間がかかっていたチェックアウトも、部屋のキーを入れるだけで完了する「フリーチェックアウトポスト」を設置。ルームカードキーを投函するだけなので待ち時間がゼロになり、現在のアプリでの予約や非接触型システムによるチェックインにもつながっています。