北欧デンマークは、新型コロナウイルスの変異種を封じ込めるために殺処分し、いったん地中に埋めたミンクを掘り起こす計画だ。死骸の腐敗が進み、水源がバクテリアに汚染された可能性のあることが判明したためだ。デンマーク議会は20日、来年5月に最大550万頭のミンクの死骸を掘り出す作業を開始する案を可決した。掘り出した死骸を焼却する前に、作業員の感染リスクがないように期間をおく必要がある。当局者は、死骸の焼却で政府を揺るがし、世界の毛皮産業全体の安全性への危機感を招いた問題に終止符が打たれることを期待している。毛皮用に飼育されているミンクが新しい変異種の宿主になっていることを研究者が突き止めたことを受けて、デンマークのフレデリクセン政権は11月、国内ミンク農場のミンク1700万頭の殺処分を決めていた。