おじさんのための紅白歌合戦2020予習、「SixTONES」「NiziU」を正しく読める?初出場する「BABYMETAL」 Photo:AMUSE/gettyimages

今年、紅白初出場のジャニーズグループ「SixTONES」の読み方は「シックストーンズ」ではない。年末に子どもからツッコミを受けないために、簡単に予習しておこう。(フリーライター 武藤弘樹)

日本人の心、紅白歌合戦
加齢とともに深まる感慨

 今年も紅白歌合戦(紅白)の季節がやってきた。大みそかを日本人にもっとも強く意識させるテレビ番組のひとつであり、多くの日本人の心象風景と結びついている番組でもある。
 
 筆者にとっての紅白は、子どもの頃、祖父母宅でなんとなく流れていた茶の間を彩るBGMであり、そこに居並ぶ家族や、こたつ、非日常的な夜更かしのワクワクを連想させる、だんらんの象徴であった。
 
 年を重ね、筆者は現在40歳だが、これくらいの年齢になってくると紅白を見ていて新たな感慨に頻繁にぶち当たるようになってくる。それは「この若手の出場者が誰だかまったくわからない」というものだ。初見のなじみのなさにちょっと侮って見ていたが、あとで調べてみたらバカ売れ中のアーティストだったことが判明する、といったことも珍しくない。中年はよほど注意深くアンテナを張っておかない限り、時代に取り残されていく運命にあるわけである。
 
 そこで今回は2020年紅白歌合戦に初出場する歌手・アーティストから数組をピックアップし、彼らについて学びを深めるとともに中年の時代遅れ感を取り戻そう、という趣旨の記事を提供したい。なお筆者も流行の音楽にはあまりついていけていない側の人間なので、原稿作成のこの機会にありがたく勉強させていただきたい所存である。