開催された第2回、ヒエラルキーは存在するか

 第2回も、別のお友達の誕生日会にことよせて開かれた。
 
 パパたちは激しい遊びを前回と同じようには求められなかった。そこで、手持ち無沙汰になり、さっそくお話を始めた。一度打ち解けた仲ではあるが、あの時の高揚した空気感はもうなく、やや気恥ずかしく感じながらのお話であった。それでも、お話は弾んだ。話題は“仕事”だ。
 
 男性にとって仕事とは時として己そのものを指す。すなわち繊細な領域だ。職業や勤め先の違いによってパパ友内でヒエラルキーが発生するのかは気になるが、Aさんのケースでは、
 
「特にないように感じました。有名企業に勤めているのが私を含めて2人、中小企業2人、ベンチャー1人、もうひとりが地元の自転車屋さんでした。お互いの仕事に敬意を払っていて、上下は感じませんでした。

 ただ、園のクラスにパイロットのパパがいるらしく、その話題になったときはみんな『すげー』となっていましたよ」(Aさん)
 
 男性が憧れを抱きやすく、かつ珍しく、さらに年収が高そうな仕事についているパパは一目置かれやすいのかもしれない。

パパ友の面倒くささを考える

 一方、不穏に傾くケースもある。パパ友の集いの参加回数「何回やったか数えきれない」のBさん(44歳・男性)の場合である。
 
「パパの一人に『自分はすごい仕事をめっちゃ忙しく回してます!』というオーラをビンビンに発散させている人がいた。周りのパパは陰口なども言わず黙って見守っていた。
 
 保護者のイベント参加率がとても高い保育園なのだが、そのパパのイベント参加率が極端に低くて、奥さんが大変そうだったので、ほかのパパがそのパパを『お仕事お忙しいかとは思うのですが、皆さんもお忙しい中やり繰りされているので…』とたしなめた。すると言われた方のパパは『僕の仕事は皆さんと違って大変ですから』みたいな、仕事マウント的発言で返した。
 
 するとそれをそばで聞いていた、また別の体育会系パパが『そういうことじゃないだろー!』と激高。仕事マウントパパは何か捨てぜりふを残してその場を立ち去った…という事件があった」(Bさん)
 
「パパ友を作りたくない」と考えているパパが、その理由に挙げるものの中で多いのが、「人間関係が煩わしい」である。Bさんが語ったエピソードのようなことがしっかり起こり得るのだ。

 仕事の利害と関係のないところで築ける心安らかな人脈、それがパパ友であるが、やはりこじれることはあるし、「子どもを媒介にした関係なんぞ、職場の人間関係より気を遣う」と考える人も少なくない。その点、Bさんは「自分も最初はそれを懸念していたが、パパ同士で関係ができあがったらすぐに子どもは関係なくなる」と話している。要は考えようなので、どちらの考え方でも正解である。