子育てに苦労はつきもので、夜泣きする赤ん坊の対応はその中でも代表的な苦労である。
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子育ての苦労の中でも上位に上げられる、赤ん坊の「夜泣き」。親たちの睡眠時間を確実に削り、これをきっかけに夫婦仲に亀裂が入ることさえある。夜泣きに悩んだ母たちの声は多いが、ここでは父親たちに苦心した夜泣き対応を聞いてみたい。(取材・文/フリーライター 武藤弘樹)

いつまで続くか夜泣き地獄
苦しみの中で開き直る親たち

 子育てに苦労はつきもので、夜泣きする赤ん坊の対応はその中でも代表的な苦労である。

 夜泣きは一般的に生後6ヵ月~1年あたりに始まって、それから半年から1年間続くものとされている。夜泣きの時期や頻度に個人差はあるものの、数ヵ月に渡って夜間の睡眠が妨げられることになるわけで、両親にとっては苦行のごとき試練である。

 ミルクやおむつといった原因と思しきポイントを解決していっても夜泣きが解決するとは限らない。そもそも原因がなかったり、原因がわかりにくいのが夜泣きであって、中には睡眠不足によって夜泣きに至るケースもあるそうである。「眠いなら泣いていないで寝なさいよ」と大人は思うのだが、赤子は赤子の事情があって夜に泣きわめきたいのだから仕方がない。

 かくして親は、日中はあれだけかわいかったはずなのに今は泣いて絶叫するばかりの「騒音マシーン」と化したわが子を抱いて、室内の右往左往を強いられる羽目になる。ある説によれば赤子の泣き声は「聞き手の焦燥感を煽り『どうにかしなきゃ』と思わせることによって自分に注意を向けさせる、赤子なりの生き抜くための本能の表れ」だそうで、その真偽はともかく、それくらいその泣き声は神経に障るものなのである。

 その泣き声を間近で聞きながら、親はさまざまなことを思う。「明日大事な仕事なのに」「もう1月まともに寝ていない。いつまでこれが続くのか」「今日はいつ寝るんだろう」「また苦情が来てしまう」「頼むからこれ以上うるさくしないで!」「夫・妻が起きてしまう」あるいは「夫・妻は寝てばかりでいいよな。こちらに世話を押し付けて」などなど。