パパ友の集まりでのタブーとは

「保育園のイベントをきっかけにパパ同士が仲良くなり、月に1、2回は集まって飲んでいる。参加人数は大体10人前後。住んでいる場所が近い、というのはすごくいいとしみじみ思う」(Bさん)
 
 そこでの話題は主に以下のようになるらしい。
 
「趣味、仕事、育児、次に子どもたちを連れていくキャンプの企画など。ただし、仕事や育児の話でもそれが仕事論・育児論になるとヒートアップしてケンカになることがある。幸い、仲裁上手の人がいて致命的な決裂に発展したことはない。今は『ケンカをするなら議論はしない』ということになっている」(Bさん)
 
 では反対に、あえて避けられる話題はあるのだろうか。
 
「不倫などの話は聞かない。当初不倫を自慢しているパパがいたが、そのパパ友の集まりの中では毛色が違っていて、本人もそれを自覚したのかやがて顔を出さなくなった。
 
 奥さんの容姿に関してはまず話題にならない。夫婦の営みに関してはたまに話題になる。ほかのパパ友の集まりはどうかわからないが、うちは男だけの集まりにしては、そこそこ品がいい方だと思う」(Bさん)
 
 飲み会全体がベロンベロンになった際は、裸踊りも始まるらしいBさん所属のパパ友会だが、話題選びに際しては独自の一線を共有して、それを越えないように配慮しているらしい。
 
 以前、ここの連載で「地域コミュニティーは参加したら楽しいが、特に都市部では『参加する』という一番最初の段階が難しい」といったことを書いた。“パパ友”は(もちろんママ友もだが)今は失われた往年の地域コミュニティー、その現代版となりうる可能性を秘めている。“パパ友”は子ども、あるいはママからの要請で参加をほぼ余儀なくされるので、『参加が難しい』という第一の関門をクリアできている点だけ見ても意義深い。
 
 パパ友の渦は、外からみればやはり面倒くさそうで、内に入ってみればやはり楽しそうである。