消費者が新たな商品を発見する場所として、これまではお店の一等地と呼ばれる「良い棚」を確保することが重要視されてきました。しかし、スマートフォンが普及したことで、商品を探す場所はデジタル上に移行し、ブログ・SNS・検索エンジン・楽天市場やAmazonといったECモールなど多種多様に広がりを見せています。買い物の検討プロセスが広がり続ける現在、消費者に商品を見つけてもらうためにはどうすればよいのでしょうか。(株式会社いつも取締役副社長 望月智之)
新たな小売りの一等地
「デジタルシェルフ」
これまで企業が商品を売る上で、熾烈な争奪戦を繰り広げてきた場所といえば、小売店舗の入り口やレジに近い商品棚、いわゆる「売り場の一等地」が主戦場となってきました。TVCMを流して良い棚に商品を並べておけば、消費者に発見してもらい、そのまま購入に至ることができていたのです。しかし、今は購入するものをデジタル上で決定しているため、TVCMを流して店舗の一等地に商品を置いても発見されにくくなっているのです。
これまで店舗の一等地とされてきた良い棚は既に機能しなくなっており、商品を発見してもらう場所は「デジタル上の棚」に移行しています。
弊社では、このデジタル上の棚を「デジタルシェルフ」と呼んでおり、そのデジタルシェルフで良い場所を確保することに成功した企業が売り上げを伸ばすようになっています。