国立競技場
2021年も緩やかな景気回復が続くとは単純に考えにくい。どんな見通しを持てばよいか Photo:PIXTA

すでに始まっている
景気回復の夜明け

 2020年の日本経済は、コロナショックに見舞われて大幅なマイナス成長を余儀なくされた。今も感染第3波が猛威を奮っており、景気が一段と悪くなるのではないかという懸念も広がっている。

 しかし今の日本経済は、水準で見れば景気は悪いが、方向で見れば回復している状況にある。実感からはほど遠いかもしれないが、景気後退の夜はすでに明けており、景気回復が始まっている。

 新型コロナの感染拡大によって世界の経済活動が停止し、景気は3月に急ブレーキがかかったが、5月には底を打ち回復している。世界経済は、中国が先行する形で持ち直し、日本でも輸出や生産が主導する形で景気が回復している。

 経済成長率で見ると、4~6月期は大幅なマイナス成長を余儀なくされたが、7~9月期は大幅なプラス成長に転じ、10~12月期も、さすがに減速するものの、プラス成長が続きそうだ。

 旅行・宿泊など、人の移動や対面を伴うサービス分野は回復が弱く、コロナショック前の水準を取り戻しているわけではない。また米国に比べ、成長率が低いという指摘もある。それでも日本は、欧米に比べれば爆発的な感染を回避し、日本経済は着実に回復している。