コロナ禍で2020年の成長率はマイナス5%前後に沈む。21年も新型コロナウイルスの感染状況が成長率を左右する。特集『総予測2021』(全79回)の#1では、11人のエコノミストに21年の成長率の予測とその前提となる新型コロナウイルスの感染状況を聞いてみた。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)
20年10~12月期はプラス成長も
20年全体はマイナス5%前後に
2020年は新型コロナウイルスに翻弄された一年だった。日本経済ももちろん例外ではなかった。
1~3月期の実質GDP(国内総生産)成長率は年率マイナス2.1%、4~6月期に至っては同マイナス29.2%だった。7~9月期は、大きな落ち込みの反動で同22.9%と大幅に増加し、本稿執筆時点では10~12月期もプラス成長の見通しだが、20年全体としては前年比5%前後のマイナスとなりそうだ。
21年の経済成長率の予測も、新型コロナの感染状況に大きく左右される。そこで今回はエコノミストに、成長率予測とともに、予測の前提となる新型コロナの感染状況も併せて聞いた。
そのコンセンサスは、21年半ばから後半にかけて、ワクチンの接種が普及していき、経済活動も上向いてくるというものだ。では、11人のアンケートの回答結果の詳細をみていこう。