2020年はストリーミング配信業界に新規参入の洪水が押し寄せ、加入者を奪い合う全面戦争に発展すると予想されていた。ところが、さらに多くの番組を見たがる巣ごもり状態の顧客層が拡大し、既存企業も新規参入者もそろって大きな果実を手にすることになった。調査会社モフェットナサンソンとハリスXのデータをウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が分析したところによると、ストリーミング配信大手の合計加入者数は2020年末時点で前年同期から50%超増加したもようだ。追い風となったのは人々が外出を制限されたことだ。新型コロナウイルスの感染流行でロックダウンが導入された結果、米国では多くの人々が自宅にとどまることになり、ソファに座って映画やドラマを見る時間が増えた。感染拡大はさらに、長期にわたる映画館の閉鎖やスポーツリーグの中断を引き起こし、ストリーミング配信の魅力が一段と高まった。
ストリーミング戦国時代、コロナで黄金期に変貌
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