北朝鮮の外交官は、12月に行われた欧州の議員との会談で、米国との良好な関係を望む考えを示した。事情に詳しい関係者が明らかにした。北朝鮮はここ数カ月に西側とはほとんど接触しておらず、今回の会談は数少ない接触の1つだ。金正恩(キム・ジョンウン)政権は今年、外国との接触をほぼ断ち切り、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を阻止するため国境を封鎖した。平壌にある外国大使館はほとんど閉鎖されたほか、北朝鮮は米国と韓国からの和平交渉再開の申し出を拒否してきた。しかし、関係者によると、11月の米選挙の数日前に、北朝鮮は朝鮮半島を担当する欧州議会の委員に、オンライン会談を求めて接触してきたという。欧州議会代表団のルーカス・マンドル団長は、ベルリンに駐在する北朝鮮大使との非公式なビデオ会議に同意した。