また、デメリットは以下になる。

デメリット1:業務負荷が増える

 エージェントに丸投げするような採用ならば、企業側の実施することは、「書類選考」「面接」「採用可否の判断」だった。ダイレクトリクルーティングを行う場合は、上記の項目に加え、候補者の選定、コンタクト、スカウトメールの作成、面接日程の調整など、採用活動にかかる業務がこれまでより増える。

 ただし、プロセスをナレッジ化/標準化する仕組みがあれば、生産性は高めることができる。

デメリット2:即効性が比較的低い

 ダイレクトリクルーティングは、企業全体で採用に向き合うスタンスや努力が結果に表れてくる。PDCAを回しながら、採用プロセスを試行錯誤しながら、改善し、長期的な採用力を高めていく必要がある。

 上記で述べたようにメリット/デメリットの両方があるダイレクトリクルーティングをうまく活かせるポイントとしては、経営陣がリーダーシップを持ち、きちんと中長期的な視点と戦略を持ち、地道な改善やノウハウの蓄積を行うことに覚悟を持つことだ。