その日できることを精一杯やったら
「その日の100点」だと思えばいい
――本の最後に、“親は神様じゃなくて人間。自分はダメな親だとか愛情不足だとか思わずに、子どもを一生懸命育てている自分をほめてあげてください”とあって、私は今まで自分をほめたことなんてなかったなと思いました。
てぃ先生 みなさん親になった瞬間から、自分のことは後回しにして子育てされていますよね。もうそれだけで十分がんばっているし、たとえ子どもを叱ったり、思い通りにいかないことがあったりしても、その日できることを精一杯やったら、それは「その日の100点」だと思っていいと、僕は思うんです。
子育てをがんばり過ぎたり、できないことで悩んだりしないためには、自分の許容範囲を超えないことが大事です。たとえば食事でも、手料理を作るのが当たり前だと思い込んで無理をしている場合は、週2、3回くらいはスーパーのお惣菜や冷凍食品を買って、もっとラクしたっていいじゃないですか。
家計に余裕があるなら出前や宅配を利用したり、掃除が大変ならお掃除ロボットに手伝ってもらったり、お皿は食洗機に洗ってもらえば手間が省けます。そういう電化製品に頼れない場合は、たまに手抜きしても全然いいと思いますよ。
そのぶん時間に余裕ができたら、自分のために使いましょう。毎日忙しい人は、「時間ができたら子どもと遊んであげよう」と思っている方が多いのですが、まずは自分のために時間を使って、がんばっている自分をねぎらってあげてください。親が笑顔で元気でいることが、子どもにとってもいちばんうれしいことですから。