
コロナ禍で
「産み控え」が深刻化
飲食チェーンが大量の店舗閉鎖、上場企業の大幅リストラ、約8万人の解雇・雇い止め、失業者の増大、女性の自殺者が8割増――コロナ禍による激震が続いている。リーマンショックどころではない。これほどの鎖国、外出制限は明治期以来初めてだろう。
なかでも衝撃的なのは、「産み控え」による次世代の確保に問題が起きていることだ。つまり急激な少子化である。あらゆる生物は本能として、種の保存、継承にいそしむ。人間も子どもを産み育て、子孫を残すことを社会として仕組んできた。それが危機的状況になりつつある。今年の出産数を推量できるデータを見ていこう。