リタイア時に物件を購入する
という選択肢も

 仮にリタイアまでにBさんまたは妻子が住まないなら、「Bさんがリタイア時に購入する」という選択肢を加えてもよい気がします。子どもを養っている間にマンションを購入すると、大きめの物件を選びがちです。すると、将来子どもが独り立ちすると広すぎて(部屋が多すぎて)もてあましてしまうという懸念があります。一方で、リタイア時に購入すれば、その時の生活スタイルにぴったりの物件を購入できます。

 さらに、老後は転勤で引っ越す心配がないことから、安心して終の棲家を見つけることができるでしょう。何よりBさんが老後を迎えるまでの30数年の間に、ライフスタイルなどが大きく変化する可能性があることも考えられます。変化に応じて住みたい場所(地域)、住まいの形態が変わるかもしれません。そのあたりはじっくり考えてもよいのではないでしょうか。

 最後に購入後のマンションを賃貸に回すという考えですが、ワンルームではない分譲マンションでも賃料設定を間違わなければ借りる人はいると思います。ただ資産価値に関しては、数十年たてば、大きく変わる可能性もあるでしょう。

 資金的には購入しても大丈夫だと思います。しかし、これからのライフプランを慎重に考えた上で購入するか否かを検討していただきたいと思います。

 先にも述べましたが、コロナ禍以降、人々の生活スタイルが仕事を含めてどう変化していくのかはしっかり見定めるべきでしょう。Bさんの相談の回答になっているのか定かではありませんが、少しでも参考になれば幸いです。 

(ファイナンシャルプランナー 深野康彦)