ミシガン大学の博士課程の学生、マイク・トンプソンさん(30)は昨年、北京に向かう準備がすっかりできていた。中国政府の官僚の採用・育成方法を研究するためで、フルブライト奨学金を獲得していた。ところが昨年7月、米国政府は中国による香港弾圧に対する制裁の一環として、中国国内での全てのフルブライト・プログラムを停止した。トンプソンさんら中国を専門とする数人の奨学生には、フルブライトから台湾でフィールドワークを行う機会を与えられた。トンプソンさんは台湾の官僚制度にテーマを切り替えることができたが、トランプ政権の決定には失望した。「私にとっては個人的な挫折であり、米中関係にとっては大きな後退だ」。トンプソンさんはこう話した。
米国人学生の中国熱冷める 政治的緊張で
米国の大学では中国語学習への関心が薄れている
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