【ロンドン】世界経済フォーラム(WEF)は、新型コロナウイルス禍が米中の対立を先鋭化させており、将来的に国際関係が不安定さを増す恐れがあるとする年次報告書を公表した。  また、パンデミック(世界的大流行)が所得やその他の社会格差を広げており、一部の国・地域や外交関係において、さらなる分断を招く恐れがあるとしている。  報告書では、コロナ禍が「国家権力を深く定着させ、米中間の対立を激化させた」とし、他国はいずれの味方につくのか態度を明確にする必要に迫られていると指摘した。