根拠2:「負債の水準」が上昇し続けている
50~70年くらいのサイクルで大きなクラッシュが起きるという論を踏まえるなら、すでにその期間が過ぎています。
言い方を変えると、状況的には、いつ大恐慌のような暴落が起きてもおかしくないということです。
なかには、1987年の大暴落(通称「暗黒の月曜日」「ブラックマンデー」)や「100年に一度」といわれたリーマンショック(2008年)がそれだったのではないかと考える人もいると思います。
1929年の大恐慌から数えると、ブラックマンデーはだいたい50年、リーマンショックは80年くらいですから、サイクルとして見るなら合致します。
いずれかの暴落でガス抜きされ、次の大きなクラッシュが数十年後に先送りされたのであれば、それに越したことはありません。
ただ、私はその考えには懐疑的です。というのも、アメリカを筆頭として国と民間の負債が増え続けているため、負債の増加によって世界経済がクラッシュする可能性があるのではないかと思うからです。
そう遠くない未来に大きなクラッシュが起きるのではないかと思う2つ目の根拠は、これです。