代表的な反り腰の原因は
ハイヒールで歩くこと

反り腰の原因にはいくつかあるのですが、代表的なのはハイヒールです。

「ヒールを履く頻度が多い」、また「履いている時間が長い」人は反り腰になりやすくなります。

ヒールを履いているというのは、常に坂道を下っているような状態です。

たとえるなら、「つま先立ちをしながら坂道を下っている状態」です。

想像してみるとわかるのですが、この状態でふつうには歩けません。

前に倒れてしまわないように、後ろに重心をかけて歩きますよね。

それで、腰がどんどん反っていってしまうんです。

まず、骨盤が開きっぱなしのまま歩くことでO脚になりますし、腰痛も出てきます。さらに、足先に力を入れて歩いている時間が長くなることで外反母趾や巻き爪にもなります。

また、血流が滞って内臓の働きも悪くなるので、むくみやすくもなります。女性では子宮筋腫などになるケースもあり、「反り腰」一つで体のさまざまな場所に影響が出てくるんです。

下半身が崩れれば
上半身も崩れてしまう

そもそも、体というのはすべてがムダなく連動しています。

体は、もっとも大事な臓器である心臓と脳に血流がたくさん流れて、体内が循環することで内臓が働き、日々の活動がスムーズにできるようになっています。

しかし、そのためには体が本来のあるべき形でないといけません

体が本来の形を崩してしまうと、血流が悪くなり、内臓の働きが悪くなり、それが前述した痛みなどの症状で出てくるのです。

卵が先か鶏が先かになりますが、反り腰などで下半身のバランスを崩している人は、上半身のバランスも崩していることがほとんどです。

頭痛肩こりなどの症状も、そうしてバランスが崩れていった結果。

「頭痛薬を飲んでも、頭をマッサージしても改善しなかった頭痛が、ハイヒールを履かなくなったらよくなった!」という人も少なくありません。

姿勢などの悪い習慣をリセットし、
カラダを本来あるべき姿に戻すのに効果的なのが「スゴレッチ」です。

ぜひ、この「スゴレッチ」を試していただきたいです。

たった1回の「スゴレッチ」でぽっこりお腹が解消した20代女性たった1回の「スゴレッチ」でぽっこりお腹が解消した20代女性

写真のように、たった1回の「スゴレッチ」でぽっこりお腹が解消するケースも。

大切なのは「毎日続けて、良い習慣を身につける」ことです。

連載第1回では、書籍『スゴレッチ』の中にもあります
施術並みの効果を得られる「東京タワーストレッチ」を紹介しています。

また、連載第2回では、壁にもたれかかるだけで
猫背と内巻き肩が解消する「壁ドンストレッチ」も紹介しています。

1日5分もかかりませんので、ぜひやってみてください。

次回は「マラソン、筋トレ、食事制限等、健康意識高い人が陥りがちなワナ」をお伝えします。
(次回更新は2021年1月30日予定)

萩原健史(はぎわら・けんじ)
株式会社all-win 代表取締役
完全予約制パーソナル整体からだリフォーム、からだリフォームアカデミー代表。
5歳でラグビーを始め、高校時代は中心選手としてチームを全国準優勝に導き、大学卒業後は実業団で活躍。22年間ラグビーをプレーする中でコンディションを整えることの重要性を実感し、27歳で治療家に転向する。
「根本から不調を整える施術」を模索し、解剖学、生理学、構造学、心理学、量子力学など多様な領域から「姿勢と自律神経を整え、身体の連動性を高める」独自の治療メソッドを開発。アスリートのコンディショニング、女性の体形変化、ビジネスマンの自律神経の乱れ、腰痛・肩こりの解消など、さまざまな要望に対応。口コミだけで日本各地から経営者、プロスポーツ選手、タレントなどが集まり、延べ5万人以上の施術を行ってきた。
本書『スゴレッチ』は、その治療エッセンスを凝縮したセルフケアであり、「健康を簡単にしたい」という思いのもとに生まれたメソッド。複雑な身体構造を極めてシンプルに説明したそのロジックと手法には、一般患者のみならず、医師、理学療法士、アスリートやそのトレーナー、施術者などのプロフェッショナルからも絶賛の声が寄せられている。