ダイナミックプライシングとは、需給に応じて価格を変えること。例えば、ホテルや旅館が、平日の客室が比較的空いている日を割安にし、休日やお盆などお客が集中しそうな日は高めに設定している。また、映画館のレディースデーやシニア割引などもこれにあたる。交通機関でも飛行機が日別、時間帯別で細かく値段を変えている。

「すでにJR西日本が在来線の一部に時間帯別割引運賃を適用しています。本格的に新幹線にダイナミックプライシングが導入されれば、もっと使いやすくなるかもしれません」

 二つ目は新幹線の座席をより快適に過ごせるようにするサービスがコロナの影響でもっと充実するだろうと指摘した。

「JR西日本の新幹線はすでに普通車なのに左右2列ずつのゆったりしたシートや、グリーン車扱いで個室の車両を導入しています。現在のところ、全部の車両に標準的にあるわけではないのですが、コロナの影響で個室や間隔の広いシートに対する要望が高まっています」

 また、JR東日本、JR東海も将来的に個室のシートをつくる可能性があるという。

 そして三つ目は切符の電子化と大幅な人員削減による合理化だ。

「コロナの影響であまり目立った動きに見えませんでしたが、実はコロナ前からJR各社は、紙製の切符を徐々に廃止して、チケットレス化にかじを切っています。そして、窓口や車内販売などの対面サービスも縮小しています」

 JR西日本は、新幹線の糸魚川駅のみどりの窓口をはじめ、窓口業務を40%廃止している。JR東日本は2022年3月に、旅行センター「びゅうプラザ」を撤廃する方針を発表した。

 JR各社の赤字がいつまで続くのか、先が見通せない状態ではあるものの、インバウンド需要はしばらく期待できない。新幹線運営はこのコロナ禍を乗り切るためにも国内の消費者が求めるサービスを拡充させていく必要がある。一方でサービスする人員を減らすのは不安が残るが、果たしてこのコストダウンが吉と出るのか、注目だ。

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