5年ぶり労働大会と軍事パレード
見えた金正恩体制の今後
北朝鮮で1月12日まで開かれていた第8回朝鮮労働党大会で、最高指導者の金正恩氏が新しいポストの党総書記に就任した。 14日には平壌の金日成広場で軍事パレードも行われた。
党大会と軍事パレードから見えてきたものは、国際的な経済制裁や新型コロナウイルス感染、水害の「三重苦」のもとで独裁体制にも揺らぎが感じられる苦しい状況だ。
「自力更生」というかつての厳しい時代のスローガンが再び掲げられたのは、その象徴だ。
「拉致問題の解決」を最重要課題に掲げ、日朝関係改善をめざす日本政府は自力更生路線に戻る北朝鮮にどう対応していくのか。
経済発展計画の失敗を認め
「自力更生、自給自足」掲げる
5年ぶりに開かれた労働党大会は北朝鮮の窮状をさらけ出す場になった。
金正恩氏は2016年から昨年までの国家経済発展5カ年戦略について「途方もなく未達だった」と、失敗に終わったことを認めた。