新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念されている中国だが、食の多様化や高級化は猛スピードで進んでいる。中国人は飲食店を探す際、日本人以上に飲食アプリを活用しているが、そのアプリを使って、彼らはどんなジャンルの飲食店を探し、そこにどれくらいお金をかけているのだろうか?(ジャーナリスト 中島 恵)
中国で最も利用されている
飲食アプリ「大衆点評」
中国で最も利用されている飲食アプリは「大衆点評」(ダ―ジョンディエンピン)という。日本の「ぐるなび」や「食べログ」のようにレストランを予約・評価できる飲食アプリだが、中国では観光やショッピング、娯楽などの情報収集や予約もでき、知らない人はいないほど有名だ。
私自身も中国にいるときはこのアプリをよく活用しているのだが、日本の飲食アプリと違うのは、中国ではメニューや座席数、価格帯、地図などだけでなく、投稿者が撮影した動画が豊富に掲載されている点、予約と同時に先払いも行える点、中国以外にも世界の1000都市以上に拠点があるので、海外でもこのアプリを使って検索できる点、などがある。
新型コロナの感染が拡大する以前、日本にやってきた中国人の多くが、このアプリを活用して、日本の飲食店を熱心に探していた。
昨今、中国では、どんなレストランが人気なのか?