政策点検での“黒田緩和仕切り直し”に期待できない理由
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「金融緩和の点検」3月に公表
コロナ後をにらんだ政策見直し

 日本銀行はこれまでの「金融緩和の点検」を行い、3月に公表し、結果を基に金融政策を修正する見通しだ。

 2%物価目標の実現が遠のく一方、長期の緩和による「副作用」が看過できなくなっている状況で、今年後半は新型コロナウイルス感染が落ち着き景気が回復する新たな局面が予想されるからだ。

 黒田東彦総裁の下での大規模緩和の点検は2016年9月の「総括的検証」以来だが、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)を導入し、量から金利に再び政策目標を戻したこの時と比べるとそれほど力が入っているようにはみえない。

 経済の先行きが見極めにくい上、金融政策迷走の大本である物価目標の旗を降ろさないことを黒田総裁が明言しており、政策見直しでやれることは限られる。