豊かになるのは
新しい価値を提供する人

しばらくすると、さらに新しい機具が開発され、農業も漁業もひとりずつで村人全員の食料をまかなえるほどに作業が効率化されました。

こうなると、今度は村人8人が失業状態となりました。

その8人は、この村をもっと豊かにするために、さまざまな仕事を始めます。

●得意な料理で食堂を始める人
●大工になって家を作る人
●医者になって村人の健康を守る人
●貝殻や花を使った装飾品を作る人
●歌ってみんなを喜ばせる人

こうして、もともとは農業しかなかったところに、さまざまな仕事が生まれ、村は以前とは比べ物にならないほど飛躍的な経済発展を遂げました。

このように経済というものは作業の効率化により、誰かが失業をして新しい仕事を見つけることで発展していくともいえるのです。

いまの仕事や過去の成功にとらわれず、新しい価値を世の中に提供しようとする人だけが、いつの時代も豊かになっていくのです。