リスクをものともしない個人投資家の間で新たなブームが生まれている。2013年に冗談で始まった暗号資産(仮想通貨)「ドージコイン」だ。ほぼ忘れ去られた存在だったが、電気自動車(EV)メーカー大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が発した一連のツイートで一気に息を吹き返した。時価総額は足元、60億ドル(約6300億円)を超える。ドージコインにまっとうな目的は存在しない。保有者はほぼ何も購入できないし、現金に交換することもままならない。ネット上で笑いを誘う以外、ほとんどが特に理由なくネット上で売買されている。ドージコイン(dogecoin)という名称は、10年近く前にネット上で出回った柴犬のミーム(はやりネタの画像・映像)が由来で、犬(dog)のつづり間違いがそのまま使われている。
ドージコイン急騰、きっかけはマスク氏
2013年に冗談で始まり、ほぼ忘れ去られた暗号資産だったが
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