企業が知るべきiDeCoの正しい利用法、真の「日本版401k」とはPhoto:PIXTA

iDeCoを活用した
「iDeCoプラス」とは?

 個人型確定拠出年金が始まったのは2001年10月だから、もう20年近くになる。2020年末時点の加入者数は181万人強だが、この数字が大きく拡大してきたのはつい4年前の2017年からだ。iDeCoという愛称と共に加入対象者数が拡大することになった。また、2020年の5月29日に成立した法改正で、従来よりもさらに多くのサラリーマンが加入しやすくなったので、今後も加入者数は増え続けていくことが予想される。

 そんなiDeCoの活用パターンのひとつとして「iDeCoプラス」という仕組みがある。これは個人が出す掛金に企業が上乗せをするという仕組みの制度である。iDeCoは言うまでもなく「“個人型”確定拠出年金」であるから、掛金を出すのはあくまでも個人であり、企業がその個人の資産形成を支援するために上乗せで掛金を出すというのがiDeCoプラスなのである。