ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、傘下に入れたユニーを「ドンキらしくない方法」で、テコ入れを始めている。ドンキは現在、ユニーの総合スーパー(GMS)既存店をドンキとユニーの「ダブルネーム型」でテコ入れを図る。その一方、残るユニー既存店はドンキのビジネスモデルとは異なる方法で、活性化を目指している。そこにはドンキの「遠大な構想」が隠されているかもしれない。(流通ジャーナリスト 森山真二)
改装オープンした
「ピアゴプラス妙興寺店」
ユニーの本拠、愛知県の大型食品スーパー(SM)業態、「ピアゴプラス妙興寺店」。昨年6月にユニーの「ピアゴ妙興寺」から改装オープンした、ドンキ流の「個店経営」を取り入れた店舗だ。
ユニーがPPIHの傘下に入って以降、「ピアゴ」というユニーの旧来からのブランドに「プラス」を付加し、新しいイメージの看板に付け替えた。
「プラス」というなんとなく控え目なイメージながら、ドンキがバックについてテコ入れするから期待が持てる。店は圧縮陳列がいたるところで展開されドンキらしい、あのジャングルのような売り場がみられるのかと思っていた。